創業当時から、
変わらない味のために
守り継いでいるもの。

味噌・醤油造りに必要な、発酵。麹菌、乳酸菌、酵母という微生物がそれぞれの役割を果たすことで、旨味や香り、コクが生み出されます。微生物たちが本来の働きをしやすいように、環境を整えて十分に力を発揮できるように手助けする。それが私たちの日々の仕事です。
鎌田醤油の敷地内にある蔵は、創業した江戸時代後期に「気仙大工」と呼ばれる大工集団によって建てられました。日々塩を使う味噌・醤油蔵であることから、釘を使わない木組み工法によって建てられ、大きな2本の柱は当時のまま、現在も蔵を支えてくれています。
私たちは今もなお、その蔵を作業場として使っています。その理由は、そこにすむ菌を守り継いでいくため。彼らの生活環境を変えずに守っていくことが、私たちの味噌・醤油造りには欠かせないと考えているからです。修繕を加えながら、これからも大切に守り継いでいきます。
鎌田醤油がある宮城県北部の美里町は、大豆畑、小麦畑、梨畑が広がり、蔵の周りには水田が広がる自然豊かな場所です。麹菌などの微生物たちはこの、のどかな土地できれいな空気を吸い込み、日々発酵という活動をしています。発酵する場所が変われば味も変わってしまう、奥の深い味噌と醤油。この土地の風土が生み出す鎌田醤油の味噌・醤油は、芳醇な香りとまろやかさの中にコクが感じられる奥深さがあります。
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